「コンピュータは七冠の夢を見るか?」第7回も選手権特集

将棋世界 2010年 08月号 [雑誌]


月刊将棋世界8月号の「コンピュータは七冠の夢を見るか?」第7回は、先月に続き第20回世界コンピュータ将棋選手権の特集。今回は6ページで、通常の連載形式に近い雰囲気です。

今回は、前回以上に実戦の局面を深く検討する内容。大きな話題になった稲庭将棋の作戦とその対策についての研究に多くの誌面を割いています。稲庭将棋の開発者、今野さんのインタビューを交え、コンピュータをいかに罠に陥れるか、対する相手はいかにしてその罠をかいくぐるか、という開発者同士の水面下の攻防がうかがえる点で、学術的な研究や人間同士の対局を採り上げた記事には見られない貴重な内容になっています。上位グループのほとんどすべてが、Bonanzaによって拓かれた機械学習による強化を取り入れる時代の趨勢を認めつつも、あえて開発者自らが機略を巡らす戦いをクローズアップし、現代のコンピュータ将棋の強さよりもむしろ課題をあぶり出す内容になっており、開発者にとっても読み応えのある記事になっているのではないでしょうか。

このほか、コンピュータ将棋がトン死を喫した場面の考察と、マルチコア化の傾向について論じています。

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