コンピュータ将棋選手権使用可能ライブラリ
世界コンピュータ将棋選手権使用可能ライブラリ募集のお知らせ
世界コンピュータ将棋選手権では「個々の開発者は一つのソフトのみに参加すること」を参加資格としておりますが、2005年5月開催の第15回大会より、思考部の一部にライブラリの使用を認めております。
これは、新規参加への敷居を下げ、大会をこれまで以上に発展させるとともに、研究開発成果を蓄積してコンピュータ将棋のさらなる進歩をはかること、思考部の一部のみの研究開発でも成果を大会でアピールできるようにすることにより研究開発へのモチベーションを上げることを目的としています。
ライブラリ開発者は下記の手順によってコンピュータ将棋協会(CSA)ライブラリ審査委員会に申請を行うことができます。審査をパスしたライブラリは「コンピュータ将棋選手権使用可能ライブラリ」となり、CSAの公式サイトでも公開されます。
世界コンピュータ将棋選手権参加者は、この使用可能ライブラリを使用することができます。ただし、ライブラリそのままの部分以外に、自力で十分な工夫を施した部分があること、および、大会当日に、開発者名等と同様に使用した使用可能ライブラリを表明することが必要です。
なお、世界コンピュータ将棋選手権におけるライブラリ関連のルールにつきましては、1年ごとに見直す予定です。来年5月の世界コンピュータ将棋選手権に向けた大会ルールは、近日中にCSAの公式サイトで公開されます。
世界コンピュータ将棋選手権使用可能ライブラリ募集要項
1. スケジュール
- ライブラリ申請は随時受け付けている。
- ただし、次回(2010年5月)選手権使用可能ライブラリについては2009年12月31日申請締切とする。(選手権申込開始は12月下旬、締切は1月31日となる予定)
- 申請から1ヶ月以内に審査結果(使用可か否か)を発表する。
- 次々回(2011年5月頃の予定)使用可能ライブラリについては2010年12月31日締切。
2. 使用可能ライブラリの満たすべき条件
- 世界コンピュータ将棋選手権への参加に関して、無料で自由に使えること。
- CSAはいかなる場合においても使用可能ライブラリの使用に関する一切の責任を負わないこと。
- ソースの公開・非公開は問わないが、それ単体で一通り将棋が指せる、あるいはそれに近いものの場合は、公開を原則とする。
- 自分のサイトでの公開の有無や公開時期は問わない。
3. 使用可能ライブラリの扱い
- 一旦使用可能と認定されたものは、そのバージョンに関してはCSA公式サイトにて恒久的に公開される。また、以降の大会でも恒久的に使用可能。
- ただし、使用可能ライブラリにウィルスや悪意のあるコードの混入・致命的なバグが発覚した場合、CSA公式サイトでの公開を停止した上、使用者への注意喚起の旨の表記がなされる。
- ライブラリが「2. 使用可能ライブラリの満たすべき条件」に反するとCSAライブラリ審査委員会が判断した場合、認定を取り消す。認定の取消はあらかじめ予告され、その6ヶ月後に発効する。
- 公開停止・認定取消に関する異議はCSAルール委員会で受け付ける。
4. 申請手順
- ライブラリ(利用条件・ライセンス含む)をCSAライブラリ審査委員会に電子的に送付のこと。(ライブラリ本体をどこかに置き、そのURIを送付することを推奨)
- 印刷してA4一枚になる程度の機能説明を付加すること。
- ライブラリ審査委員会から質問があった場合には速やかに回答すること。
- バージョンアップした場合は新たに申請すること(旧版も公開され続ける)。バグフィックス等の場合は締切後も申請可能だが、改良・機能追加は不可とする(次々回選手権への申請扱いとなる)。
- ライブラリの審査委員会への申請と審査結果は公表する。
5. 審査
- CSAライブラリ審査委員会が行う。
- 機能・利用条件・ライセンス等を含めて審査する。
- 不明点などについて申請者に質問することがある。
- 新規申請の場合は1ヶ月以内に結果を発表・通知する。
- バグフィックスなどのバージョンアップの場合は審査を簡略化する。
6. 選手権参加者の使用可能ライブラリ使用について
- 複数の選手権参加者が同一の使用可能ライブラリを使用しても良い。
- 同時に複数の使用可能ライブラリを使用しても良い。
- 手を入れて使うのはOKだが、それも使用したことになる。
- 選手権参加者は用いた使用可能ライブラリを公表するものとする。(自分が作成した使用可能ライブラリであっても同じ)
- 「参加プログラム開発者」として表明されているメンバー以外が開発者に含まれるライブラリを使用している参加者は、予選通過が一定数以下に制限される。
- 選手権参加プログラムは自力で十分な工夫を施しているものとする。
7. 申請・問い合わせ先
(附則) 本要項は別途定める世界コンピュータ将棋選手権大会ルール、および世界コンピュータ将棋選手権使用可能ライブラリ規程に基づいて作成されているが、これらに矛盾がある場合、まず世界コンピュータ将棋選手権大会ルール、次に世界コンピュータ将棋選手権使用可能ライブラリ規程が優先される。
【参考】予選通過制限の実例
・ライブラリ使用状況
- 大文字(A, B, C):オリジナル、あるいは自分の作ったライブラリ使用:いわゆる「本家」
- 小文字(a, b):他の人の作ったライブラリ使用:いわゆる「分家」
・判定
- ○:予選通過
- ×:予選通過ではない
●例1
- 1位プログラム A → ○
- 2位プログラム a → ○
- 3位プログラム a → ○
- 4位プログラム a → ×
- 5位プログラム C → ○
- ※他の人の作ったライブラリを使用しているプログラムの予選通過数は、1次→2次は4、2次→決勝は2に制限されます。ここであげている例は、2次→決勝の場合です。
●例2
- 1位プログラム a → ○
- 2位プログラム a → ○
- 3位プログラム a → ×
- 4位プログラム A → ○
- 5位プログラム E → ○
- ※ライブラリの作者自身のプログラムは、予選通過制限の対象にはなりません。
●例3
- 1位プログラム A → ○
- 2位プログラム a → ○
- 3位プログラム a → ○
- 4位プログラム B → ○
- 5位プログラム b → ×
●例4
- 1位プログラム A → ○
- 2位プログラム b → ○
- 3位プログラム a → ○
- 4位プログラム a → ×
- 5位プログラム b → ×
- ※誰が作ったライブラリかに関わらず、「他の人の作ったライブラリを使用するプログラム」とひとくくりにして予選通過制限が行われます。
●例5
- 1位プログラム A → ○
- 2位プログラム a → ○
- 3位プログラム a → ○
- 4位プログラム Ba → ×
- 5位プログラム b → ×
- ※自分が別のライブラリの作者であっても、他の人の作ったライブラリも使用していた場合、予選通過制限の対象となります。
注釈
●定跡データは、思考部の一部とはみなしません。
- 他の人が作ったものでも自由に使って構いません。
- 公開されている使用可能ライブラリに含まれているかどうかも問いません。
- 使用可能ライブラリに含まれている定跡データのみを用いたとしても、CSA選手権において、その使用可能ライブラリを使用したという扱いにはなりません。
●評価関数パラメータは、思考部の一部とみなします。
- 使用可能ライブラリに含まれているものは、使用して構いません。ただし、CSA選手権において、その使用可能ライブラリを使用したという扱いになります。
- 使用可能ライブラリに含まれていないものは、使用不可です。
- 元の値に乱数を加えるなど微調整したものは、その使用可能ライブラリを使用したという扱いになります。
- データ構造は同一だが、自ら全面的に再学習・再設定したものは、その使用可能ライブラリを使用したという扱いにはなりません。
昨年からの変更点は次の通りです。
- れさぴょん、osl-for-csa, Bonanza 等のような粒度の大きいライブラリは、ソースが公開されていない場合は、原則としてライブラリとして認めないことになりました。
- 年が明けてから選手権までのバージョンアップは、バグフィックスのみ可とし、高速化・改良等は認めないことになりました。
- ライブラリの選手権での運用ルールについては、毎年見直すことを明言しました。
- 今回導入される、いわゆる「分家」の予選通過制限について言及しました。
ライブラリ申請状況
審査経過
- 開発者名 : 保木邦仁
ライブラリ名 : Bonanza Version 4.1.3
2010年1月1日受付 2010年1月25日認定 - 開発者名 : 田中哲朗、金子知適、森脇大悟、副田俊介、林芳樹、竹内聖悟
ライブラリ名 : osl-for-csa (バージョン 0.6)
2009年12月29日受付 2010年1月14日認定 - 開発者名 : 田中哲朗、金子知適、森脇大悟、副田俊介、林芳樹、竹内聖悟
ライブラリ名 : gpsshogi-for-csa (バージョン 0.6)
2009年12月29日受付 2010年1月25日認定
第20回コンピュータ将棋選手権使用可能ライブラリ (最新版)
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